トップポジションが安定すると技が決まる
ブラジリアン柔術でトップポジションを安定させることはとても大切です。
相手をしっかり抑えられれば、サブミッションやパスガードの成功率が一気に上がります。逆に、バランスを崩して返されてしまうと攻めのチャンスを失ってしまいます。
バランスを保つ3つの原則
- 重心を低く保つ
胸・お腹を相手に密着させ、腰を落とす。 - 脇をしめる
肘を体に近づけておき、スペースを与えない。 - ベースを広げる
両膝・両手を柔らかく使い、三角形を意識する。
シチュエーション別の安定方法
サイドポジション

- 下の脇を抱え、頭側に体重をかける。
- 腰骨に自分の体重を乗せ、ブリッジを封じる。
マウントポジション

- 膝を開いて床につけ、体重を分散させる。
- 腰を沈めて、胸を相手に密着させる。
ニーオンベリー

- 片膝で腹部に乗り、逆足をしっかり床につけてバランスを取る。
- 腰を引いて体重を預けるイメージで安定感を高める。
蹲踞立ち

- オープンガード相手に使う待機ポジション。
- 姿勢のイメージ
- 相手の前で「蹲踞立ち(相撲の立会いのように腰を落とした姿勢)」になる。
- 片膝は相手の太ももの内側に置き、もう片膝は立てて支点にする。
- 両手で相手の足首や膝をコントロール。
- バランスのポイント
- 重心を低く保ち、蹲踞立ちのように「揺れに強い三角形」を作る。
- 上から押さえ込むのではなく、腰を落として安定感を出す。
- この姿勢から左右どちらにもパスに移行しやすく、安定して相手を制御できる。
よくあるミス
- 手だけで相手を抑えようとする → すぐ疲れる
- 上半身が浮く → 相手にフックを入れられやすい
- 足幅が狭い → 少しの動きで崩される
まとめ
トップポジションの安定は、柔術の試合やスパーリングで勝つための基本です。
- 重心を低く、体重をしっかり乗せる
- 脇をしめてスペースをなくす
- 広いベースで揺さぶりに対応する
さらに、オープンガード攻略では 「蹲踞立ち」スタイル を使うと安定感が増し、左右どちらにもパスを仕掛けやすくなります。
初心者はまず「サイド・マウント・ニーオン」に加えて、この「蹲踞立ち」の感覚を身につけると、一気にトップゲームが強くなります。


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