柔術で大切な「グリップの握り方」
ブラジリアン柔術では、襟や袖のグリップ(握り方)が技の成否を大きく左右します。
力がうまく伝わらなかったり、相手に簡単に外されてしまうのは「指や親指の使い方」が原因になっていることが多いです。
初心者の方でも意識するだけで劇的に変わるポイントが、
**「親指を閉じる握り方」と「サムレスグリップ」**です。

親指を閉じると力が伝わりやすい
- 指を開いたままだと力が分散し、相手に圧力が伝わりにくい
- 親指を添えて閉じることで、手全体が「輪」となり、力が逃げずに効率よく相手に伝わる
- 頭を押さえる、襟をつかむ、袖を固定する場面で効果的
👉 しっかり力を伝えたい場面では「親指を閉じる」のが基本です。
絞め技では「力を入れるための握り方」がとても大切です。単に強く握るのではなく、「手首の角度」「指の巻き込み方」「親指の位置」を意識すると、力が効率的に伝わります。

サムレスグリップ(親指を外す握り方)
一方で、柔術ではあえて 親指を使わない握り方=サムレス(thumb-less grip) も多用されます。
サムレスグリップの特徴
- 親指を外し、人差し指〜小指の4本だけで握る
- 相手に外されにくく、グリップが安定する
- 手首が固まらず、動きの自由度が高い
- 親指を巻き込まれるケガのリスクを減らせる
柔道でも使われるテクニックで、柔術ではラペルグリップやリストコントロールの場面で効果を発揮します。

親指を閉じる vs サムレス|どう使い分ける?
- 親指を閉じる → 相手に最大限の力を伝えたい、しっかり固定したい場面
- サムレス → 外されにくくしたい、次の技につなげたい、ケガを避けたい場面
👉 状況に応じて使い分けることで、グリップ力が一気にレベルアップします。
初心者が意識すべきポイント
- 常に「指を閉じる」意識を持つ
- 親指あり/サムレスをシチュエーションで選ぶ
- 力任せではなく「握り方の工夫」で安定感を作る
初心者ほど「強く握る」ことを意識しがちですが、
グリップは力よりも“使い方”が重要です。

まとめ
柔術で相手をコントロールするには、
**「親指を閉じる握り方」と「サムレスグリップ」**を状況に応じて使い分けることがポイントです。


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